ArkClaw は Volcengine が提供するクラウド版 OpenClaw です。契約後 1〜2 分で配備でき、Doubao-Seed-2.0 や Kimi 2.5、Feishu での @ 呼び出しに対応し、Lite 月額 40 元・Pro 月額 200 元で利用できます。
ArkClaw とは?Volcengine のクラウド版 OpenClaw の機能・料金・マシンスペック
ArkClaw は、ByteDance のクラウド基盤である Volcengine が 2026 年 3 月 9 日に公開した OpenClaw のクラウドホスト版です。ローカル環境の構築やプロセスの常駐管理を利用者側で行う代わりに、プランを契約して作成ボタンを押すだけで、24 時間稼働するエージェントを手に入れられます。Feishu(Lark)のチャットと Volcengine のモデル基盤に接続され、予定調整・表の管理・文書作成がメッセージ 1 通で完結します。
本来の OpenClaw をローカルで動かすには、実行環境の用意、依存パッケージの導入、API キーの設定、そして端末を起動したままにする運用が必要です。ノート PC がスリープすれば処理は止まります。ArkClaw はその実行基盤を Volcengine 側に移しました。Web コンソールで Coding Plan を契約し「作成」を押すと、1〜2 分ほどで待機状態のインスタンスが用意され、ローカル設定は一切不要です。
モデル面では Ark 基盤と深く統合されており、Doubao-Seed-2.0 シリーズ、Kimi 2.5、MiniMax 2.5、GLM を呼び出せます。タスクごとに切り替え可能です。操作は自然言語の LUI 画面と Terminal モードの二系統で、どちらも同じインスタンスを動かします。Feishu のボットとして導入すれば、チャットで @ を付けて依頼する普段の仕事の流れに組み込めます。
実際にできること
マネージド実行基盤と常時稼働
OpenClaw フレームワークを最適化した SaaS 版で、ローカル導入・コード記述・環境変数設定のいずれも不要です。エージェントはクラウド上で動くため、PC の電源を切っても Wi-Fi が不安定でも処理は続きます。タスクは非同期で実行され、結果は Feishu に戻るかオブジェクトストレージに保存されるため、定期的な自動処理と相性が良い設計です。
1 つのエージェントで複数モデル
Doubao-Seed-2.0 シリーズ、Kimi 2.5、MiniMax 2.5、GLM にネイティブに接続します。提供元の説明では、Doubao-Seed 2.0 Pro と組み合わせたときに多段階の複雑なタスクで論理の一貫性が最も高くなるとされています。実際の選択は、タスクの種類・応答速度・利用枠の消費のバランスで決まります。
Feishu との深い統合
Feishu のアプリマーケットから導入できます。認可後はチャットで @ を付けるだけで、会議の予約、ビットテーブルのレコード管理、長文の下書きをその場で依頼できます。細かく制御したいときは Terminal モードに切り替えられ、両方の画面が同じ稼働中インスタンスを操作します。別々のボットではありません。
Skills 拡張とサンドボックス
独自の Skills を読み込んで専門領域を広げられ、Volcengine 側は審査済みの Skills Hub を用意しています。安全面では Skills のスキャン、クラウドネイティブなサンドボックス分離、高リスク操作に対する必須の再確認、TOS オブジェクトストレージへの直接保存を備えます。
3 段階のマシンスペック
ライト(2 vCPU・メモリ 4GB・ストレージ 40GB)、スタンダード(4 vCPU・8GB・40GB)、アドバンスド(8 vCPU・16GB・80GB)の 3 種類です。個人の単発利用はライト、毎日の業務フロー接続はスタンダード、複数エージェントの同時実行や長いツール連鎖はアドバンスドが目安になります。
導入の流れ
- Volcengine の公式サイトまたは Ark コンソールで ArkClaw の入口を開き、Coding Plan(Lite または Pro)を契約します。
- 「作成」を押し、1〜2 分ほどでクラウドへの配備が完了すると、コンソールに利用可能なインスタンスが表示されます。
- Feishu 連携を行う場合は、Feishu オープンプラットフォームで企業内アプリを作成し、ボット機能を有効にして App ID と App Secret を取得します。
- ArkClaw のコンソールにそれらの認証情報を入力してペアリングを完了すると、チャットから @ で呼び出せるようになります。
- 画面でモデルを選択し、タスクの複雑さに応じて切り替えます。
- 必要に応じて Skills Hub の審査済みモジュールを読み込むか、独自の Skills をアップロードしてデータ分析やコード生成の能力を補います。
- 依頼を出すとクラウドのサンドボックスで非同期に実行され、高リスクの操作では確認ダイアログが出ます。結果は Feishu に同期されるか TOS に保存されます。
料金と仕様
- Lite:月額 40 元、初回 9.9 元、5 時間あたり 1,200 リクエスト。
- Pro:月額 200 元、初回 49.9 元、契約期間中は追加課金なし、5 時間あたり 6,000 リクエスト。
- 2026 年 3 月 24 日以降の新規購入には 7 日間の無料体験が付きません。
- スペック:ライト 2 コア 4GB / 40GB、スタンダード 4 コア 8GB / 40GB、アドバンスド 8 コア 16GB / 80GB。
- インスタンス作成には Coding Plan の契約が必須で、Feishu 連携にはオープンプラットフォームの管理者権限が別途必要です。
向いている利用者
- 環境構築に時間をかけず、すぐエージェントを使いたい個人や軽量な業務ユーザー。
- 予定・文書・ビットテーブルをすでに Feishu に置いており、@ の一言で業務を自動化したいチーム。
- 常時動く定期タスクが必要で、そのためだけにマシンを 1 台借りたくない個人開発者や一人法人。
- 複数のマネージド版 OpenClaw を比較し、まず低コストで試したい技術選定の担当者。
事前に知っておきたい制約
- 有料契約が前提:Coding Plan がないとインスタンスを作成できません。初回価格は獲得施策であり、恒久的な無料枠ではありません。
- リクエスト枠は 5 時間の移動窓で計算されます(Lite 1,200 回、Pro 6,000 回)。大量のバッチ処理や長い多段タスクでは上限に達しやすく、超過後の扱いは提供元の記事に記載がありません。
- スペックとストレージ容量は連動しており、データを失わずに増減できるか、変更が即時反映されるかは明記されていません。
- 利用できるモデルは Ark 基盤の提供状況に依存するため、モデルの提供終了や名称変更は稼働中のタスクに影響します。
- Feishu 連携は企業内アプリと管理者権限が前提で、個人向けアカウントでは条件を満たせない場合があります。
- SLA、同時実行数の上限、コンテキスト長の上限、ログ保存期間、データの保管地域は公表されていません。規制の厳しいチームは提供元に直接確認が必要です。
- 記事内の競合比較表(OpenClaw 原本、KimiClaw、MaxClaw、Feishu aily との比較)は提供元独自の整理であり、横並びの結論は自身で検証することを勧めます。
よくある質問
原本の OpenClaw との違いは何ですか?
原本はローカルのオープンソースフレームワークで、導入・キー設定・端末の起動維持を自分で行います。ArkClaw はクラウドの SaaS 版で、ブラウザから配備し、常時クラウドで稼働し、マシンを維持する代わりに月額を支払う形態です。
Feishu を使わないと利用できませんか?
いいえ。コンソールだけで LUI 対話も Terminal モードも使えます。Feishu 連携は、日常のチャットの流れにエージェントを置くための追加レイヤーです。
Lite と Pro のどちらを選ぶべきですか?
5 時間あたりの依頼量で判断します。Lite の 1,200 回は個人の断続利用や単一フロー向け、Pro の 6,000 回はチーム共用や多段の連続実行向けです。初回 9.9 元と 49.9 元なので、まず Lite で試す選択が現実的です。
勝手にファイルやシステムを操作しませんか?
提供元はクラウドネイティブなサンドボックス、高リスク操作の必須再確認、Skills スキャンを説明しています。ただし影響範囲や高リスク判定の基準は公開されていないため、本番データに向ける前にテスト環境で確認してください。

よくある質問
原本の OpenClaw との違いは何ですか?
原本はローカルのオープンソースフレームワークで、導入・キー設定・端末の起動維持を自分で行います。ArkClaw はクラウドの SaaS 版で、ブラウザから配備し、常時クラウドで稼働し、マシンを維持する代わりに月額を支払う形態です。
Feishu を使わないと利用できませんか?
いいえ。コンソールだけで LUI 対話も Terminal モードも使えます。Feishu 連携は、日常のチャットの流れにエージェントを置くための追加レイヤーです。
Lite と Pro のどちらを選ぶべきですか?
5 時間あたりの依頼量で判断します。Lite の 1,200 回は個人の断続利用や単一フロー向け、Pro の 6,000 回はチーム共用や多段の連続実行向けです。初回 9.9 元と 49.9 元なので、まず Lite で試す選択が現実的です。
勝手にファイルやシステムを操作しませんか?
提供元はクラウドネイティブなサンドボックス、高リスク操作の必須再確認、Skills スキャンを説明しています。ただし影響範囲や高リスク判定の基準は公開されていないため、本番データに向ける前にテスト環境で確認してください。