内容の要約

AutoClawは、OpenClawエージェントフレームワークの導入作業をワンクリックにまとめたデスクトップクライアントで、処理はローカル端末で実行され、Feishuなどのチャット画面から指示を出します。

AutoClaw:Zhipu AIが提供するワンクリック導入のローカルOpenClawエージェント

AutoClawは、Zhipu AIが公開したデスクトップ型のAIエージェントクライアントです。提供元は「国内初のワンクリックで導入できるローカル版OpenClaw」と位置づけています。OpenClawはオープンソースのエージェントフレームワークですが、通常は実行環境、依存関係、メッセージ連携を手作業で用意する必要があります。AutoClawはその準備をmacOS版とWindows版のインストーラーにまとめ、約1分で導入を終えられるようにしました。導入後はFeishuなどのチャット画面から同僚に仕事を頼む感覚でAIに指示を出せます。クラウド専用のアシスタントとの違いは、処理がローカル端末で動きながら、モデル層は外部APIにも開かれている点です。

製品は3つの層で構成されます。ローカルで動くエージェント中核が自然言語の依頼を複数ステップの計画に分解し、ツールを呼び出して実行します。アクセス層はチャットからの指示を受け取り、結果を同じ会話に返します。その上に2つの拡張面があり、1つは50以上の既製スキル、もう1つはZhipu自身のPony-Alpha-2とDeepSeek、Kimi、MiniMax、GLMなどの外部APIを切り替えられるモデル層です。

この組み合わせが解くのは能力不足ではなく「使えるかどうか」という実務上の問題です。オープンソースのエージェントフレームワークはすでに十分有能ですが、導入には実行環境、認証情報、権限、メッセージ経路の整備が必要で、多くの非技術者はここで止まります。AutoClawはその部分をインストーラーに移し、利用者の接点をチャット欄に絞り込みました。

主な機能

両OS対応のワンクリック導入

macOS版とWindows版のインストーラーが用意され、提供元は手動の環境設定なしで約1分で完了すると説明しています。手順書どおりにコマンドを打たないと動かないフレームワークにとって、最初のそして最も高い壁を取り除く変更です。

チャット内での依頼

AutoClawはFeishuをはじめとする主要なメッセージツールに組み込めます。アカウントを連携すればチャット欄から直接依頼でき、実行結果は同じスレッドに戻ります。仕事と会話の文脈が分断されず、チャットと専用コンソールを行き来する必要がありません。

50以上のスキルとスキルストア

プログラミング、文書処理、データ分析、コンテンツ制作などの場面をカバーする既製スキル群を同梱します。さらにGLM Office SkillsとしてPPT、DOCX、XLSX、PDF、Chartsの5種類のオフィス技能を追加でき、場面別のレイアウト設計、自動チェック、形式変換に対応します。提供元によれば、発表者ノート付きの文書をまとめて生成できます。

ブラウザ自動化

AutoGLMを基盤とするブラウザエージェントが、情報収集、フォーム入力、注文処理といった複数ページ・複数ステップの作業を実行します。会話を実際の成果に変える部分であり、実務の多くはチャットの返答ではなくWebフォームや管理画面で終わるため重要です。

モデル選択とローカル実行

AutoClawは特定モデルに縛られません。内蔵のPony-Alpha-2に加え、DeepSeek、Kimi、MiniMax、GLMのAPIキーを設定できます。処理はローカル端末で動くため、業務データを提供元のクラウドへ送る必要がなく、契約書や決算資料、社内文書を扱う場合に効いてきます。

進化するメモリ

会話の後に修正点、好み、失敗した進め方を識別し、利用者の承認を経て永久メモリとして保存します。一度直した内容を再度説明する必要がなくなり、使うほどに個々の進め方へ近づいていきます。

使い方

  1. AutoClaw公式ページ(autoglm.zhipuai.cn/autoclaw)を開き、自分のOSに合ったmacOS版またはWindows版をダウンロードしてインストーラーを実行します。
  2. クライアントでモデルを設定します。内蔵のPony-Alpha-2を使うか、DeepSeek、Kimi、GLMなどのAPIキーを入力します。外部モデルの利用料は各提供元の料金表に従って課金されます。
  3. 画面の案内に従ってFeishuアカウントを連携し、チャットでAutoClawにメンションして依頼を出します。進捗と結果は会話に戻ります。
  4. まずは議事録の整理やページ内の表の抽出など、範囲の明確な作業を1つ任せ、出力を確認してから複数ステップの長い作業を渡します。修正内容はメモリに蓄積されます。

料金と利用枠

  • 提供元は一定量の無料利用枠があり、無料で試せると説明しています。具体的な枠の数値は公開されていません。
  • クラウド型のエージェント基盤と異なり月額の前払いが不要で、実際の利用量に応じて費用が決まる仕組みです。
  • 外部モデルを接続する場合、トークン料金はDeepSeek、Kimi、MiniMax、GLMなど各社の料金表に従って発生します。AutoClaw側の上乗せ率は公表されておらず、サブスクリプション形式や法人向け価格の案内もありません。

向いている用途

  • コンテンツ制作:SNS向け文案の作成、図版を含むレイアウト、複数プラットフォームへの投稿を一連で処理します。
  • ソフトウェア開発:要件定義書からのサイトコード作成に加え、構成設計、コードレビュー、不具合修正を補助します。
  • オフィス業務の自動化:表計算の分析、スライド作成、議事録の整理といった反復作業を担います。
  • 金融リサーチ:上場企業の決算資料の取得、調査レポートの下書き、市場動向の追跡を行います。
  • ブラウザ作業:複数サイトの情報収集、フォーム入力、注文処理といった長い導線を最後まで実行します。
  • 既存のチャット導線にエージェントを組み込みたい一方、機密ファイルをクラウドに置きたくない個人や小規模チームに適しています。

確認しておきたい制約

  • ローカル実行のため、端末の電源が切れている、スリープ中、通信がない状態ではエージェントは動きません。無人で長時間動かす仕事には常時稼働の端末が必要です。
  • データを提供元のクラウドへ送る必要はありませんが、外部モデルAPIへ渡す文章は端末を出て各社に送られます。機密性の高い資料ではモデルの提供元を選ぶ必要があります。
  • メッセージ連携は主にFeishuを前提として説明されています。WeCom、DingTalk、Slackへの対応は明示されておらず、複数ツールを使うチームは入口の可否を先に確認すべきです。
  • ブラウザ自動化は、認証コード、二要素認証、自動アクセス対策、サイトの改修で止まることがあります。重要な手順には人による確認を残してください。
  • 最低OSバージョン、メモリやディスクの占有量、1タスクの制限時間、同時実行数は公開されておらず、サービス品質の保証も明記されていません。本番利用の前に自社の負荷で検証する必要があります。
  • メモリは承認後に保存されますが、確認せず承認する癖がつくと誤った好みも残ります。定期的に見直すことを勧めます。

よくある質問

AutoClawとOpenClawの関係は?

AutoClawはZhipu AIが手がけたOpenClawエージェントフレームワークのローカル配布版です。導入と設定をワンクリックにまとめ、チャット窓口、既製スキル群、ブラウザ操作を加えた点が付加価値で、基盤はオープンソースのOpenClawです。

Zhipuのモデル必須ですか?

いいえ。内蔵のPony-Alpha-2に加えてDeepSeek、Kimi、MiniMax、GLMのAPIキーを設定でき、利用分は各提供元へ直接支払う形になります。

データは端末外に出ますか?

処理はローカルで行われ、業務ファイルをアップロードする必要はありません。ただし外部モデルAPIへ送った文章はその提供元で処理されるため、機密性の高い業務では経路を踏まえた判断が必要です。

対応OSは?

macOS版とWindows版が用意されています。Linux版には言及がありません。

AutoClaw:Zhipu AIが提供するワンクリック導入のローカルOpenClawエージェント

よくある質問

AutoClawとOpenClawの関係は?

AutoClawはZhipu AIが手がけたOpenClawエージェントフレームワークのローカル配布版です。導入と設定をワンクリックにまとめ、チャット窓口、既製スキル群、ブラウザ操作を加えた点が付加価値で、基盤はオープンソースのOpenClawです。

Zhipuのモデル必須ですか?

いいえ。内蔵のPony-Alpha-2に加えてDeepSeek、Kimi、MiniMax、GLMのAPIキーを設定でき、利用分は各提供元へ直接支払う形になります。

データは端末外に出ますか?

処理はローカルで行われ、業務ファイルをアップロードする必要はありません。ただし外部モデルAPIへ送った文章はその提供元で処理されるため、機密性の高い業務では経路を踏まえた判断が必要です。

対応OSは?

macOS版とWindows版が用意されています。Linux版には言及がありません。