内容の要約

Vidu AI はAIで動画をつくるツールです。写真をアップロードして静止画を動かすことも、文章で情景を書いてそのままクリップを得ることもでき、参照画像を使えば同じ人物を複数カットで一貫させられます。

Vidu AI:静止画とひと言を動かす

これは何か

Vidu AI は北京の生数科技(Shengshu Technology)が提供するAI動画生成ツールです。自社モデルを土台に、動画制作のハードルを「ひと言書いて、写真を1枚上げる」程度まで下げています。入口は4つ。参照動画生成、画像から動画、テキストから動画、そしてエフェクトテンプレートです。

多くの人にとって動画作りの難所は発想ではなく実行でした。素材探し、カット、色調整、音楽。どの工程にもソフトと時間が要ります。Vidu の発想はその実行層を引き受け、利用者は「何を映すか」だけを決めればよい、というものです。

主な機能

  • 参照動画生成:もっとも推したい機能です。参照素材を上げると、生成時に同じ被写体や要素をカット間で保ち、複数の被写体や要素を同時に一貫させることもできます。「同じ人物が別の場面に現れる」短編では、AI動画につきものの弱点、つまりカットごとに出演者が入れ替わったように見える問題を埋めてくれます。
  • 画像から動画:静止画を1枚上げると、動きとカメラワークを補って絵を動かします。イラスト、商品写真、風景写真が出発点になります。
  • テキストから動画:文章で情景を書くとクリップが出てきます。アイデアと映像の距離を一度の生成に縮めます。
  • エフェクトテンプレート:人気の効果をワンクリックで適用でき、プロンプトを自分で組み立てる手間が省けます。

使い方

  1. 手元にあるものを判断します。写真があれば画像から動画、固定の人物や商品を複数カットで一貫させたいなら参照動画生成、何もなく思いつきだけならテキストから動画です。
  2. 素材を用意します。参照動画生成は被写体がはっきりし背景がごちゃつかない参照画像が向きます。画像から動画は解像度が高く被写体が中央にある写真のほうが自然に動きます。
  3. 説明を書きます。被写体、動作、カメラ、雰囲気を明示します。「海辺にいる人」だけでは凡庸な絵になりがちで、「夕暮れ、逆光、ゆっくり寄る」を足すと具体的になります。
  4. 複数回生成して選びます。同じプロンプトでも結果は大きく振れるので、一発で完成させるより、何度か引いて選ぶ工程と捉えたほうが現実的です。
  5. 仕上げは編集で。様式化したいときはテンプレートを適用し、書き出したら編集ソフトでつなぎ、字幕と音楽を足します。

向いている場面

  • ショート動画やSNS:映像量が必要なのに予算も人員も限られるアカウント。
  • 広告とEC:商品写真を動きのある見せ方に変える。
  • 物語短片やコンテ:参照動画生成で人物を一貫させ、撮影前にカメラ言語を試す。
  • 教材とデモ:抽象的な概念を目に見える形にする。

知っておきたい制約

  • 仕様は非公開:公式ページに尺、解像度、同時実行数などの具体的な記載がないため、実用範囲は製品内で確認が必要です。
  • 一貫性は絶対ではない:参照動画生成は連続性を大きく改善しますが、カメラ角度の変化が大きすぎたり被写体が隠れたりすると崩れることがあります。
  • 文字と手は弱点:AI動画はどちらも崩れやすいので、字幕や複雑な手の動きに頼るカットは避けるか、編集で処理します。
  • 権利の確認が必要:生成物の商用範囲と参照素材のライセンスは公式条件に従う必要があり、他人の作品をそのまま上げるのは避けてください。
  • 結果は完全には制御できない:何度か生成して選ぶ流れを前提にし、一発で完璧な映像が出る道具とは考えないほうが安全です。

ひとことで言うと

本当の違いは参照動画生成にあります。AI動画を「どのカットもきれいだが互いに無関係」から「一貫した物語が語れる」へ一歩近づけました。動く画像が少し欲しいだけなら画像から動画で足ります。人物のいる短編なら、一貫性こそ見るべき機能です。

よくある質問

3つの生成方法はどう使い分けますか?

手元の素材と必要な一貫性で決めます。写真があるなら画像から動画、同じ人物や商品を複数カットに登場させたいなら参照動画生成、何もなくアイデアだけならテキストから動画です。3つを混ぜて使い、最後に編集でつなぐこともできます。

生成した動画は商用利用できますか?

収集した資料には商用条件が書かれていないため、公式ページの現行の説明で確認が必要です。参照素材をアップロードする前に、自分に使用権があるかも確認し、他人の作品をそのまま入力しないようにしてください。

プロンプトを書けなくても使えますか?

エフェクトテンプレートはワンクリックで適用でき、説明文を組み立てる必要はありません。ただし画像から動画や参照動画生成を活かすには、被写体、動作、カメラ、雰囲気を具体的に書いたほうが結果は狙いに近づきます。